(2019年9月3日更新)
どうも、ももじろーです。
2013年に出版されて以来、245万部以上売れている大ベストセラー【嫌われる勇気】という本を読みました。
【嫌われる勇気】
この本は、自己啓発の父と呼ばれる超有名心理学者アドラーの提唱するアドラー心理学を哲人と青年の対話形式で分かりやすくまとめた本です。
「過去の出来事に縛られていて前に進む勇気がない。」
「SNSや生活において常に周りの目を気にしてしまう。」
「自分を他人と比べてしまい劣等感を感じてしまう。」
ひとつでも当てはまった方は、一度読んでみると「人生が変わる気づき」を得られるかもしれませんよ!
嫌われる勇気を読んで得た3つの学び
この本【嫌われる勇気】から僕は大きく分けて3つのことを学びました。
1.トラウマというものは存在しない
2.承認欲求を捨てて生きよう
3.課題を分離しよう
どれも自分にとっては目からウロコな気づきでした。
1.トラウマというものは存在しない
僕は、両親が離婚しています。
原因は父の浮気と借金でした。その体験がトラウマとなり「父の血をひく自分も結婚には向いていない」と考えるようになりました。
しかしアドラー心理学に言わせればこの考え方は全く違います。
「人の行動には原因なんてなくて、目的に沿って人は理由を作り出している」というのがアドラー心理学の考え方です。
「あぁ・・・なるほどなぁ・・・」と思わず読んでいて声が出たポイントでした。
「両親が離婚した」から「結婚が向いていない」と考えるようになったのではなく、結婚が向いていない自分の人間性を分かったうえで「結婚したくない」から「両親が離婚した」という原因を作り出したということだそうです。
この本を読みながら、改めて僕が結婚したくない理由ってなんだろうと考えました。
・自分の時間が大切
・子供があんまり好きじゃない
・金銭的に余裕がない
正直に理由を挙げてみたところ、親の離婚ってあんまり関係ないんだな・・・ということに気づきました。
親の離婚話を持ち出すときって人に結婚しない理由を聞かれたときに、相手を納得させるのが、めんどくさくなっててっとり早く相手を納得させる手段でしかなかったんですね。
「変われない」「変わる気がない」自分を周りに納得させるためにトラウマっぽく語っているだけというのが僕でした。なのでこの本を読んで僕の中で最大のトラウマのように扱われていたこの話は実にちっぽけなものに感じるようになりました。(でもやっぱりめんどくさい時は、今後もトラウマ話を交渉のカードとして上手く使おうと思っていたりもする)
2.承認欲求を捨てて生きよう
承認欲求とは、
・いい大学に入って親に認められたい
・仕事でいい成績を残して上司に褒められたい
・SNSで人より多くいいね!を集めたい
といった他者に認められたいという欲求のことです。
今の時代、承認欲求って大人になる過程でほぼ全員に標準装備されちゃうものだとおもうんですよね。少しでも良い高校に入れるように頑張って勉強したり、部活で良い成績を残す為に練習したり。それ自体は悪いことではないです。
でもそれって誰のために頑張っていますか?
勉強を頑張るのは、親にガッカリされたくないからじゃないですか??
部活を頑張るのは、顧問の先生が怒るからじゃなかったりしませんでしたか??
僕の学生時代は今思えばそんなことばかりでした。
そして気がつけば親の評価を気にして会社を選び、親の世間体を気にして辞めたいはずの仕事を延々と続ける生活になっていました。
親の評価を気にして決めた仕事が楽な部分もありました。親の評価を気にして選んだ仕事というのは、「自分で選んだ仕事じゃないから。」という言い訳が自分に出来てしまいます。自分の仕事にどこか無責任でいることができたんですね。僕は5年間そのぬるま湯につかる人生を選択していました。でもそんな日々の中で毎日思っていたことがあります。
「俺の人生ってなんなんやろ・・・」
ずっとそんなことばかり考えながら5年間正社員としてトラックに乗っていました。確かに生活は出来るし、親も安心してくれている。だけど、トラックのドライバーは、まったく自分のやりたいことではない。辞めたいけど周りの期待を満たす為に辞めることができないそんな日々でした。
しかし、この本を読んで「自分は他者の期待を満たす為に生きているわけではない。」ということに気づくことができました。
親の世間体を気にして乗りたくもないトラックに乗って毎日朝から晩まで配達する人生が自分の人生といえる訳ないですよね。
でもそう気づいたからといって、「はい!やめま~す」とはなれないのが人間ですよね。
僕もそうでした。ですが、ある考え方を知ってから、僕は5年間続けたトラックのドライバーの仕事から抜け出して自分の好きなことを仕事にすることができるようになりました。
そのある考え方とは・・・
3.課題の分離
ではどうやって他者の期待を満たすための生活から抜け出すことが出来たのか?
それが課題の分離という考え方です。
・「自分の課題」と「他者の課題」を明確に分けること!
・他者の課題には決して踏み込まないこと!
言うのは簡単ですが、実践するのは大変だと思いますよね。
僕も最初はそう思ったんですが・・・
周りを見渡して、「みんな課題を分離して生きている」のでは?と思うことで課題の分離をしっかり実践することができるようになりました。
僕が仕事を選ぶのは僕の課題であり、その仕事を選んだことで親が世間体を失ってもそれは親の課題だということ。
この本の中でひとつ紹介されていた言葉で胸に残った言葉があります。
「馬を水飲み場に連れて行くことが出来るが、水を飲ませることはできない」という言葉です。
自分にできることは、自分の信じた道を選ぶことだけなんです。それは周りにいる人にとってもそうだったのではないか?
つまり他者は僕にとってそれが最高の選択だと考え、自分の課題として僕を水飲み場に連れて行った。その結果僕は水を飲んだ。承認欲求を捨てられていなかった僕は、に「水を飲んだ」ではなく、「水を飲まされた」と考えてしまっていた。そうではなく、嫌なら「水を飲まない選択」もあったし、実際にその水を飲んだということは、「選択をした」ということを理解しなければならないのです。
自分の課題と他者の課題を分離して考えることで、僕は人の目を気にせず前に進む勇気を得ることができました。
まとめ
この本を読んで一番心に刺さった一文が・・・
「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えるまでもなく。」
という一文でした。
常に心のどこかで承認欲求に支配されて生きてきた僕には、とても刺さる一言でした。
「過去の出来事に縛られていて前に進む勇気がない。」
「SNSや生活において常に周りの目を気にしてしまう。」
「自分を他人と比べてしまい劣等感を感じてしまう。」
という方は是非一度この本を手にとって、アドラー心理学に触れてみることをおススメします。
それでは!
【嫌われる勇気】
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